企業事例 株式会社シーイーシー

「高品質のICTで顧客の事業発展に貢献する」の行動目標をもとに、業種業態問わず多数の顧客を持つ独立系システムインテグレーターである株式会社シーイーシー。 西日本サービス事業部が主導で開発した物流トラック積降効率化ICTソリューション「LogiPull(ロジプル)」にて、スムーズにトラックを誘導するため、Twilioを用いた自動電話/SMSによる呼び出しシステムを導入しました。

課題

  1. Eメールによるドライバー呼び出しでは、受信者側の迷惑メール対策設定によりLogiPullからのEメールを受信できないケースが出ていた。
  2. ドライバーをより確実に呼び出せるための仕組みの必要性に迫られていた。
  3. ドライバーへの呼び出し通知がアナログな手段しかなく、多くの時間ロスが生じていた。

解決方法

  1. LogiPullからTwilio経由でドライバーに自動架電/SMSによる呼び出し通知の仕組みを構築した。

効果

  1. 呼び出し通知を受信できない事態が改善され、確実にドライバーを呼び出せるようになった。
  2. ドライバーへの呼び出し通知をデジタルで対応できるため、通知担当者の作業負担が軽減された。

 

トラックの平均待ち時間を1時間45分から45分まで短縮させたい

株式会社シーイーシー 藤田 隆之 様

株式会社シーイーシー デジタルインダストリービジネスグループ 西日本サービス事業部 第二サービス部 藤田 隆之 様

LogiPullは当社西日本サービス事業部が開発した「物流トラック積降効率化ICTソリューション」です。
今回、LogiPullの機能の一部である「待機中トラック呼び出しシステム」にTwilioによる自動架電とSMS通知を実装しました。この機能を最大限活用することで、国土交通省の2015年統計(参照:http://www.mlit.go.jp/common/001128767.pdf)では1時間45分であった物流センターにおけるトラックの平均待ち時間を2027年までには45分まで短縮することを目標にしています。

LogiPull(ロジプル)開発の経緯

ETCの民間開放に伴い、2014年に社内の新規事業としてETCを用いた車両の入退場管理システムの開発をスタート。およそ1年の開発期間を経てサービスをリリースしました。

リリースにともない物流業界にむけた営業活動を開始したところ、物流業界にはさまざまな課題があり、とりわけ物流センターでのトラックの待機時間が深刻な問題となっているということを知りました。

これらの諸問題に対して、国交省からも物流業界全体の働き方に指導が入り、他の業種と同様に働き方改革が急務となっていました。そのような経緯から自社サービスに入退場管理だけではなく、トラックの受付管理やバース(荷物の受け渡しのためにトラックを停める場所)の予約管理機能を追加し、サービス名を「LogiPull」に一新し2018年9月にリリースしました。

いつ来るかわからない呼び出しを待ち続けるドライバーの問題

株式会社シーイーシー 今井 勝行 様

株式会社シーイーシー デジタルインダストリービジネスグループ 西日本サービス事業部 第二サービス部 今井 勝行 様

物流センターにおいて、実際にトラックが到着したとしても、直ぐに荷物の受け渡しに取り掛かれるわけではありません。

センターのバース(荷物の受け渡しのためにトラックを停める場所)には限りがあり、おのずと順番待ちの時間が発生します。

国土交通省の2015年調査では、この順番待ちの平均時間が1時間45分と、ドライバーは長い時間を待たされている状況でした。しかもこの時間はあくまで平均で、実際には朝8時に物流センターに到着し、バースに入庫できたのが13時などというケースも決して珍しくありません。また、順番待ちの間はいつ呼ばれるかわからないため、うかつに車から離れられることもできず、ドライバーの負担は高まる一方という深刻な状況でした。

国土交通省の指導により、対策が急務となった物流センター

一方、多くの物流センターではバースへの車両の誘導はシステム化されておらず、物流センターの担当者が「順番になると対象のドライバーの携帯電話に手作業で電話をかけて順番をして案内する方法」、「担当者が自転車に乗って広い敷地を駆け回り、対象のトラックを探し出して直接声をかけて案内する」などのアナログな方法がとられていました。このアナログな方法では、大幅な時間ロスとなっていました。

待ち時間の問題は、運送業者とドライバーにとっては深刻な問題でしたが、物流センターの運営会社とトラック運送業者が異なるケースが多いことから、おのずと事業者物流センター側はドライバーの待機時間に対して関心が低い状況が続いており、この温度差が問題の改善を阻んでいました。
ただし、トラックドライバー不足を背景とした働き方改革に関する国土交通省の指導により、物流センター側に対策が求められるようになった結果、物流センター側も問題解消に本腰を入れ始めました。

届かない呼び出しEメールの問題

株式会社シーイーシー 藤田 隆之 様2

どのような方法でドライバーを呼び出すか、という点については苦労した部分です。
「専用アプリを作ればいい」、「LINEを活用すればいい」などと思われるかもしれませんが、全てのドライバーがスマートフォンを持っているわけではなく、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)の方も非常に多くいたことから、通知方法はおのずと「どのタイプの携帯電話にも伝えることができる方法」に限られました。

その結果、当初は呼び出し通知にEメールを採用したのですが、ここで次の問題が発生しました。ドライバーの携帯電話側の迷惑メール対策設定によりLogiPullのメールが届かず、適切にトラックを誘導できないケースが出てきたのです。この点に対して顧客からは改善を求める声が強く、早急に改善する必要に迫られました。

「とりあえずやってみる」からTwilio実装までの検証期間はわずか2週間

株式会社シーイーシー 小川 友里 様

株式会社シーイーシー デジタルインダストリービジネスグループ 西日本サービス事業部 第二サービス部 小川 友里 様

「自社のシステムから自動的にSMSの送信や、電話を掛けるようにはできないか?」と担当者はインターネットで情報を探しまわっていたところ、KDDIウェブコミュニケーションズがTwilioというサービスを扱っていることを知りました。

その他にこれといったサービスが見つからなかったことから、ひとまずTwilioのトライアル版での検証に着手したところ、1週間ほどの開発期間でサンプルコードが完成し、それからわずか数日でTwilioから自動的に架電する仕組みまでを実装することがでました。当初、技術サポートがあるので何とかなるだろうと思い着手したのですが、結局サポートに問い合わせることなく実現できました。

機能もさることながら、初期費用が不要で月額基本料もなく、使った分だけを支払うという料金体系が非常に魅力的だったこともありTwilio正式導入の決断にはさほど時間はかかりませんでした。導入後、さっそくある取引先に提供したところ、非常に高い評価を受けました。また、引き合いも非常に多く来ており、電話/SMSによる通知の強みを実感しました。これらの異なる機能を一つのプラットフォームで実現できることもTwilioの大きな強みです。

今後の展望について

機能面では、物流センターからドライバーに対して一方的に情報を伝えるだけですが、IVRやチャットなど双方向通信の機能についても実装を検討しています。

また、GPSなども活用し、ドライバーからの遅延連絡などを自動化し、システムに連動させることでさらなる効率化を図りたいと考えています。

 

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会社名
株式会社シーイーシー
事業内容
【デジタルインダストリー事業】
製造業のお客様を対象に、業務の効率化や品質の向上、魅力ある製品づくりを支援するICTサービスを提供

【サービスインテグレーション事業】
企業・組織の業務改革・改善に必要な、ICTサービスをトータルで提供
住所
〒150-0022 東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル
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