導入事例

即時に電話窓口を新設して、全年齢層にフードデリバリーサービスを提供

課題

• ウェブの注文フォームのみの場合、地域のお年寄りなど一番利用して欲しい人たちにサービスを届けることができなかった。
• デリバリーサービスの窓口と従来の店舗の電話を混在させたくなかった。

解決方法

• Twilioとスマートフォンのソフトフォンアプリを利用し、デリバリーサービス専用の電話窓口を開設。

効果

• 地域のお年寄りや普段からITに触れていない方からも注文を受けることができた。
• 地元の商店街の人が宅配を行うため、地域の人とのコミュニケーションが生まれた。
• 買い物代行のような事業展開を行うための土台検証ができた。

導入までの経緯

地域のお年寄りの方にデリバリーサービスを提供したい

横川では、”横川商店街を盛り上げよう！”という志のもと、幅広い年齢層の人が参加し色々なチャレンジを行う土壌ができています。例えば、今まで商店街関係者や横川を愛する人たちが集まって実施した「横川カンパイ！王国」の建国や「よこかわ・川・夏フェス」、「横川ゾンビナイト」など数多くのイベントやユニークな施策を行ってきました。

今回のデリバリーサービスも横川商店街連合会に参加している人たちから意見が出て、スタートした新しいチャレンジのひとつです。

コロナ禍になってよく聞いたのが、「お年寄りが外に出られない。買い物に行くのも怖い。」という声でした。その声を聞いた時、商店街ができるのはこうした買い物弱者の救済であり、大型商業施設との差別化を図るのも地域密着型だ！と思いました。

当初、Google フォームを利用した申し込みを検討していましたが、その場合、お年寄りの方が普段からITに触れていないことから操作方法などに問題があり、サービスを届けることができませんでした。

そのため、誰でも簡単に操作ができる電話窓口を設置することに決めました。そこで課題になったのが、どの電話番号を使うかです。 前提として、従来の店舗の電話とフードデリバリーサービスの窓口を一緒にしてしまうと、電話の受け手側のオペレーションにも影響があるため、混在させたくありませんでした。

そこで、店舗の電話番号をデリバリーサービスの窓口にはできないことから、次に出た案が「携帯電話を新規に契約する」でした。しかし、こちらもコストが見合わず断念することになりました。

最終的には、従業員の電話を使う話まで出たのですが、流石に私物を使うことはできませんでした。

Twilio 導入のきっかけ

そんな時に、横川カンパイ！王国のメンバーから Twilio というサービスを使えば、基本使用料なしの完全従量課金で、安価に電話番号を取得、利用できることを教えてもらいました。

検討段階ではどれくらいの利用があるか不明だったため、低コストで運用できる Twilio の導入を検討しました。

実際に使ってみると、開発が必要だったり、手順が色々あって開発者がいない横川商店街連合会で使うのは大変そうだなーっていう印象でした。

しかし、そこはチャレンジ精神を持ってインターネットで検索すると、やりたいことが丁寧に掲載されている記事を見つけました。その記事通りに進めると、開発者でなくても簡単に音声通話をすることができました。

どこかに契約のために電話をしたり、手続きでいくつもの書類を書いたりする必要がなく、全てウェブ上で完結することが出来たので空き時間を見つけて進めることができました。また、コストも非常に安く、数ヶ月運用しましたが数千円しかかかっていません。

今では、コロナも落ち着いてお店でご飯を食べられる方も増えたことから、デリバリーサービスは中止しましたが、簡単に止めることができたのも導入の決め手になりました。

今後の展開

今回の一件で、Twilio を使うことで簡単に電話窓口を設置するやり方やデリバリーサービスのノウハウを蓄積することができました。

また、Twilio というサービスを触って理解したことによって、今まで課題に感じていたことに対して Twilio で解決できるアイディアも閃きました。

コロナ禍でピンチなこともありましたが、これをきっかけに地域密着型の配達事業などにつなげていけたらと考えています。