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API keyとは?初心者にもわかりやすく解説します

自社サービスを開発中、他社の機能と連携するフェーズで、APIやAPI Keyというキーワードを聞いたことがある人は多いでしょう。あるサービスの機能やデータを一部公開し、外部からも活用できる連携状態とそのツールを指しますが、どのような内容なのか具体的に説明できる人は少ないようです。

この記事では、APIの概要と、利用時に必要となるAPI keyについて特徴や使い方を解説します。

目次

APIとは?

APIは「Application Programming Interface」の略称で、ソフトウェア同士が情報をやり取りする際に使用されるインタフェースのことを指します。より細かく表現すると、アプリケーション同士が接続する際のプロトコルや接続部分の仕様を取り決めたもの、と定義されます。

API Keyとは?

API Keyとは?

APIキーは、APIサービスの提供事業者が独自に発行している認証情報です。

APIを利用する場合、提供事業者から、APIキーを付与して接続するように要求される場合があります。利用者からAPIキーを通知することで、提供事業者側で次のような判断をおこなうためです。

利用者の識別

接続してきたのが、どのアプリケーションかを判断できる

利用者の承認

接続してきた利用者が、サービスを利用する権限を持っているかを判断できる

APIキーはプロジェクト単位で割り当てることができるため、利用者の使用状況を確認したり、権限を持たない人からの接続を防いだりできます。その結果、セキュリティを高める効果が期待できます

API Keyの取得方法

API Keyの取得方法

APIを利用するためには、提供事業者が独自に発行するAPIキーを取得する必要があります。取得方法は利用するAPIによってさまざまですが、一般的には以下のステップを踏みます。

  1. APIを提供しているサービスへユーザー登録
  2. 管理画面上でAPIキーを取得

APIキー取得の第一歩は、API提供事業者のサービスにユーザー登録することです。ちなみに登録時には利用者自身の情報の他に、接続するアプリケーションの詳細や利用用途の申請を求められるケースもあります。

また海外サイトの場合は英語での入力が必要になることもありますので、翻訳ソフトなどを利用して正しく登録しましょう。

多くの場合、サービス登録が完了したら各APIサービスの管理画面が登場します。そこからAPIキーの取得が可能です。サービスによっては、取得ではなく作成とも呼ばれます。

APIトークンとの違い

APIトークンとの違い

APIキーと同様に、APIの提供事業者から発行される情報として、APIトークンと呼ばれる認証コードがあります。APIによって、どちらか一方が利用されているケースもあれば、APIキーとAPIトークンを併用しているケースもあります。

IT業界においてトークンは「何かの証や印になるようなデータ」を指し、キーはその名の通り「鍵」という意味で使われています。いずれも認証の際に必要になる識別子であることから、APIキーとAPIトークンは同義として使われることが多い用語です。

とはいえ言葉の定義から、下記のようなイメージの違いがあります。

  • APIキー:変更される頻度が低いときに利用される
  • APIトークン:変更される頻度が高い

認証のためにAPIキーを必要とするかAPIトークンを必要とするかは、APIの提供事業者が自社の方針や業種、アプリケーションの種類によって決定しています。新しくAPIを使い始める際は、利用方法のドキュメントなどから、「どのような認証情報がどのような用途で使われているのか」を確認してから導入しましょう。

アクセストークンとの違いは?

APIトークンとよく似た用語で、同じくAPIの提供事業者から発行される認証情報として、「アクセストークン」と呼ばれるものがあります。一見するとこれもAPIキーやAPIトークンと同じ意味の言葉のように思えますが、アクセストークンについては利用用途が異なります。

アクセストークンは認証情報を利用して発行されるもので、一般的に有効期限が設けられています。この使い切りのトークンを利用してサービスにアクセスすることで、重要な認証情報が流出するリスクを軽減させられるのです。

APIキーやAPIトークンをログイン時に必要なID・パスワードだとするなら、アクセストークンは二要素認証のワンタイムパスワードのようなもの、と捉えておくとよいでしょう。

APIの使い方

APIの使い方

続いては、実際にAPIキーを取得し、APIを使い始めるまでの代表的な流れについて紹介します。細かな進め方は各APIサービスによって違いがあるため、詳しくは利用予定のAPIのマニュアルなどを見るとよいでしょう。

1.APIを提供しているサービスに登録する

最初にAPIを提供しているサービスに登録します。多くの場合、事前に「API連携をおこなう予定のサイトURL」や「APIを利用するサイトの概要」などを申告することになるでしょう。

事前に入力した内容から審査される場合もあるようです。利用開始までに時間の余裕を持ちましょう。

2.APIキーやシークレットを取得

サービスへの登録が完了したら、利用者向けの管理画面からAPIキーやシークレットなどの認証情報を取得します。利用するサービスによって名称が変わったり、2つ以上の情報を組み合わせて使ったりする場合もありますので、事前にマニュアル等から利用方法を確認してください。

3.実装

APIを利用するソフトウェアに、APIキーなどの情報を設定します。完了したら、実際に簡単なリクエストを出して、動作確認をしておくとよいでしょう。

ここまでの工程が完了すれば、APIを利用する事前準備は完了です。

APIを利用したプログラムを実装しましょう。

簡単なものであれば、プログラミングの知識が少ない人にも動かせます。自社のアプリケーションではどのように使うのがよいか、事前に検討してからプログラミングを進めると、より効果的に開発を進められるでしょう。

APIを使うメリット

APIを使うメリット

続いては、開発者がAPIを使うことで得られるメリットについて紹介します。

データの二次利用

APIを使うと、提供事業者が公開しているデータや機能を二次利用できます。

自社で一からデータを収集する場合、大変な工数がかかります。入力や調査時のミスによって不正確なデータが混入し、正確性や品質に問題が出る可能性もあるでしょう。

しかしAPIを利用すれば、膨大なデータの収集や登録、最新データへの更新といった自社でやるには大変な作業を、新規でおこなう必要がなくなるのです。これによって実装したい機能の開発にのみ集中できるようになり、システムの機能拡大や精度の向上、またスピーディーな機能実装を実現できます。

開発の効率化

たとえば何かの機能を自社で一から開発する場合、仕様の決定だけでもさまざまなデータ収集が必要になります。また作りたい機能が複雑な処理を必要とする場合、開発工数が大きくなるため、その分だけ機能実装が遅れてしまうことにもなるでしょう。

しかしAPIを活用すれば、提供事業者が公開している機能やデータをそのまま自社サービスに追加できるため、開発の手間やコストが大幅に削減できます。

開発スピードを速められれば、他の機能の開発にリソースを割り振ることも可能になるため、システム全体の開発効率が高まります。結果としてコスト削減だけでなく、開発の品質向上にも役立てられるでしょう。

セキュリティ向上

API連携は、セキュリティ面の向上にもつながります

例えば利用者の会員情報等を管理する場合、自社で独自に登録画面を作成するとなると、セキュリティを含めた機能についても一から構築しなくてはなりません。

しかしFacebookやTwitterといった世界基準の非常に高いセキュリティ対策をおこなっているAPIと連携すれば、会員情報はそれらのサービスのセキュリティレベルによって担保されます。独自に個人情報を管理するより、高いセキュリティを保つことが可能となる場合があるのです。

独自にセキュリティを高める開発をするより、有名企業のセキュリティレベルが高いAPIサービスを利用する方が強固になるケースもあるため、状況に応じて利用するとよいでしょう。

ユーザビリティ向上

APIを利用すると、機能や利便性の共有が可能です。

例えば、大手企業が公開しているログイン機能のAPIを利用すると、登録に必要な情報を再入力しなくて済みます。

利用者にとって、初めて使うアプリの会員登録は面倒な作業です。しかし使い慣れたサービスにログインするだけで登録が完了するのであれば、初めてのサービスでも利用しやすいはずです。

利便性がよく、手間が少ないとなれば、継続してもらえる可能性が高くなり、結果的には自社のアプリケーションの評価向上にも繋がるでしょう。

APIを使用するうえでの注意点

APIを使用するうえでの注意点

一方、APIの利用にあたって注意しておくべきポイントもあります。

APIキーはAPI提供事業者から、利用者個人またはプロジェクトに対して専用で割り当てられるものです。よってAPIキーを盗まれて不正に利用された場合、悪質なアカウントとして停止されたり、ユーザーの個人情報が盗まれたりする危険性が出てきます。APIキーはパスワードなどの認証情報と同じく、厳重に管理しましょう。

またAPIはマニュアルを参照すれば多少は使いこなせますが、細かく設定するためにはプログラミングやネットワークの知識などが必要になるケースが出てきます。一通り学習しておくとよいでしょう。

コミュニケーションAPI「Twilio」のご紹介

twilio-wahtTwilio(トゥイリオ)」は世の中にあるさまざまなコミュニケーションチャネルを、WEB・モバイルアプリケーションと繋ぐクラウドコミュニケーションAPIです。

電話機能やビデオ機能を自社で一から開発するのには多大な工数がかかります。通信の暗号化といったセキュリティ対策など、考慮せねばならない点も多く、そのために実装を諦めてしまう企業も少なくありません。

しかしTwilioと連携すれば、それらの工数をすべてTwilio側が担ってくれます。開発者はただ数行のコードを自社プログラムに書き加えるだけで、さまざまなコミュニケーション機能を簡単に実装できるのです。

代表的なTwilioの機能

ここでは、多くのお客様にご利用いただいているTwilioの機能についてご紹介いたします。

Programmable Voice

Programmable VoiceはTwilioが提供する「クラウド電話API」です。受発信制御や通話録音、通話キューイングといった、電話に関するあらゆる機能をプログラムでコントロールできます。数行のコードを組み込むだけで、簡単に自社システムに電話機能を実装できるのです。

さらにProgrammable Voiceには、一般的な電話回線網(PSTN)だけでなく、SIPやWebRTCといったプロトコルで音声通話をおこなえるという特徴もあります。

また世界100カ国以上の電話番号をブラウザ上で取得できるのも大きな魅力です。通常、海外の電話番号を取得するには現地キャリアとの契約や現地の設備などが必要になります。しかしTwilioであればそれらが不要なため、世界中のどことでも手軽に通話をおこなえるのです。

より詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事もぜひご参照くださいませ。

Programmable SMS

Programmable SMSを利用することで、簡単にSMSの送受信環境を構築できます。日本の電話番号では主に二要素認証のパスコードを送信したり、ユーザーにリマインダーを送ったりといった活用方法があり、多くのお客様にご利用いただいています。

ちなみにTwilioでは世界100ヵ国の電話番号を取得でき、その中にはSMSに利用できる国の電話番号も多くあります。海外にはSMSが一般的なチャネルとして普及している国もあるため、そういった国ではSMSを双方向でのコミュニケーションに活用できます。全世界的にサービス展開を考えている方はぜひご検討ください。

より詳しく知りたい方は、ぜひ下記の記事もぜひご参照くださいませ。

【Twilio講座 入門編⑧】Programmable SMSを使ってSMSを送信してみよう!

Programmable Video

TwilioではWebRTCを基盤としたアプリ開発用SDK「Programmable Video」を提供しています。

こちらを利用することで、ブラウザやアプリ上で使える高品質・高機能なリアルタイムビデオ機能を簡単に構築していただけます。またインフラ部分はあらかじめTwilioで用意しているため、ビデオを活用したアプリケーションの開発に注力していただけるのも大きな特徴です。

Programmable Videoでは、用途やニーズに合わせて、以下3つのプランから必要なものをお選びいただけます。

  • Group Room:最大50人までのグループ通話が可能。
  • Peer to Peer:ブラウザ同士が直接やり取りを行う。最大10機まで接続可能。
  • WebRTC Go:1対1のビデオアプリケーションを構築・稼働できる無料プラン。

Twilio Verify

Twilio Verifyは、認証コードを生成し、「SMSまたは音声通話、メールで認証コードの送信および認証をおこなう」機能を提供するAPIです。登録されたユーザーの電話番号が本当に有効なものなのかを、「電話とSMS」もしくは「音声通話とSMS」で確認できます。

最大の特長は「開発の簡単さ」です。たった10行ほどのコードを追加するだけで、既存のアプリケーションに二要素認証を組み込めます。また認証サーバーの構築や運用も必要ないため、技術者の開発負担を大きく減らすことが可能です。

なおユーザーの個人情報については、サービスを提供されている企業さまにて保持・運用いただくことになります。

Twilio Verifyを用いた二要素認証・二段階認証の実装方法はこちら

まとめ

この記事では、APIを利用する際に必要となるAPIキーについて、APIとは何かから解説し、実際の使い方について、よくある方法を紹介しました。

APIを公開する企業は増加しており、APIを利用することで自社のアプリケーションにも手軽に機能を追加できます。

便利なAPIと連携して、自社のサービスをより良いものへと成長させてくださいね。

Twilio 本部
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KDDIウェブコミュニケーションズは、日本初のTwilioパートナーとして常に「開発者目線」を大切にしており、ブログ記事がお役に立てれば幸いでございます。

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