
4 月 11・12 日で行われた、Twilio ハッカソンで発表いただいた全作品のご紹介をしたいと思います。
こちらの作品は、Smart Communication Award 2015に応募された 25作品中、一次予選を通過した 20 作品の応募チームがが参加したハッカソンの作品となり、最優秀賞1作品、優秀賞2作品が選出されました。
今回の審査基準は以下の4点です。
・事業性(顧客が欲しがる/スケール/継続性)
・独創性(新しい価値/オリジナリティ)
・社会貢献度(課題解決/世の中に役立つ)
・完成度(動作する/使いやすさ/デザイン性)
審査員は以下の8名の方にお願いしました。

最優秀賞(1作品)
■チーム名:Global Internet Japan/サービス名:自動電話リレーサービス (ATRS)
聴覚障害など電話による音声通話が困難な方にオペレータを介さずに相手と通話するサービス。
すでにある「電話リレーサービス」では、オペレータ(人)が必要ですが、ATRSでは人が介在せず、完全自動化を実現します。そのため、プライバシーの問題や、利用可能時間などの制約がなく、従来に比べて安価でサービスを提供することができます。


社会的意義があり世の中の役に立つ点が高く評価されての受賞になりました。また2日間のハッカソンで作られた作品としての完成度も評価の対象だったようです。
こちらの作品は「Monaca賞」「AWS賞」「音声合成AITalk賞」も受賞されました。おめでとうとざいます。
優秀賞(2作品)

■チーム名:チーム・コールクラウド/サービス名:CallCloud
自動電話応答システムを3分で構築します。
今まで一部の大企業のみでしか実現できなかった自動電話受付を誰もが容易に実現できることで、従業員は本業に集中できます。また、会話の録音など顧客満足度の改善も期待できます。
既存の市場をリプレイスできる可能性があること。そして、サービスの広がりの可能性など事業性が評価されての受賞になります。こちらの作品は「イーストベンチャーズ賞」も受賞されました。おめでとうとざいます。

■チーム名:チーム電話/サービス名:こめてる
PCスマホ苦手なシルバー世代に対し、できるだけ簡単な注文システムを提供。まさかの20秒注文。
パソコンよりも電話の方が使い勝手いいシルバー世代の人に対して米を買う時は米電話、ビールを買う時はビール電話に電話して電話一本でほしい数だけ言うと届けてくれるサービス。買物が決まっている人に対して、いかにはやく簡単に届けるかにこだわったそうです。
こちらの作品は「アイマーキュリーキャピタル賞」も受賞されました。おめでとうございます。
ハッカソン作品紹介
最優秀賞、優秀賞は逃したものの、今回ハッカソンで作られた作品は、一次予選を通過した作品です。形にできなかったものもありましたが、すばらしい完成度のものもありましたので、ここでご紹介します。

■チーム名:OKtoDelay/サービス名:OK2Delay
(大阪から中継)
アポイントに遅れそうな時に自分に変わって連絡してくれる自動音声連絡アプリです。スケジュールなどを読み取って勝手に先方へ連絡してくれます。

■チーム名:福岡宮崎即席チーム/サービス名:スタッフォン イベント運営者用アプリ(福岡から中継)
トランシーバーに頼らない、イベント運営者用アプリ。
特徴はTwilioの通話やカンファレンス通話です。通話を受信できなかったスタッフにはテキストでメッセージ送信もします。

■チーム名:はと屋/サービス名:迷惑電話防止フィルター
営業電話、オレオレ詐欺などの迷惑電話を防ぐサービス。
Twilioを使って、携帯と固定電話の電話帳を共通化。ブロッグ対象番号をリスト化していきます。

■チーム名:マスタクレンジング/サービス名:マスタクレンジング支援サービス
・サイボウズ賞 受賞作品
マスタデータの整理を電話でお手伝い。
例えば従業員データベースをクレンジングする際に、「従業員に電話→プッシュ音にてマイナンバーを登録、kintoneに保存」のようにデータベースを半自動で綺麗にします。

■チーム名:はたけ/サービス名:勝手に予約サービス
飲食店の予約を24時間年中無休で受け付けるサービス。お店の予約率の向上と予約管理の軽減につなげます。予約データは全てkintoneに登録され、お店の人はWebで確認可能です。
面倒な予約管理をお店の人の代わりに実施します。

■チーム名:斉藤秀一/サービス名:モーニングコール4G
◯☓クイズでモーニングコールなど、「起きる」をエンターテイメントにかえます。
目覚まし時計を沢山セットしても起きれない人向けのゲーミフィケーションを取り入れた目覚ましサービスです。ゲームに回答するなどの「緊張感」があなたの目を覚まします。

■チーム名:BePath(ビーパス) /サービス名:個人情報エスクロー名刺_BePath
個人情報を隠して社会を安全に繋ぎます!
パスコードをいれるだけで電話がかけられ、個人の電話番号をしらなくても電話がかけることができます。コールセンターのオペレーターと消費者間の利用を想定しています。

■チーム名:wizpra/サービス名:Feedback Loop
・HOYA賞 受賞作品
・伊藤忠テクノロジーベンチャーズ賞 受賞作品
顧客体験をリアルタイムに自動で向上します。
クレームの場合、音声解析をし担当部門につなげ、良いフィードバックの場合はクーポンコード等を提供。
今までのカスタマーサービスは苦情かどうかを判別して担当者を割り振っていましたがそれを自動化します。

■チーム名:TEL子ちゃん開発チーム /サービス名:災害対応クラウド電話ポータルサービスTEL子ちゃん
・Microsoft賞 受賞作品
中小規模の自治体・公共インフラ事業者向けの自動応答音声システム(IVR)です。(※会津若松市で実証実験完了)
特徴はシンプルな管理画面。直接入力以外にもホームページやWEBサービスの「ここの部分を電話で流して」というような指定も可能です。災害発生時には自動でメッセージを付加したり、特設ダイヤルへのリダイヤルも設定できます。

■チーム名:POLYGLOTS/サービス名:スマホでとっさの英会話学習
継続する英語学習サービス。
毎朝シチュエーションに応じて、チャット形式で英会話が開始。その回答を選択肢で選び、選んだら答えが出て解説が入ります。回答後、英会話の録音がかかってきます(チャットの文章通り)。それに英語で口頭で回答をして練習ができるサービス。

■チーム名:BMI/サービス名:projectBMI
Twilioの電話機能を使って、ユーザーと楽器店をつなげるサービス。イベントに関わるリソースを条件検索から確保までサポートします!

■チーム名:ampersand/サービス名:tCAPTCHA
金融系・ECサイト向け本人性・対面操作性の確認ができる多要素認証クラウドサービス。
認証開始のボタンを押すと自動的に電話がかかり、音声ガイドに従い認証番号を入力するだけ。リアルタイムに認証確認モジュールが変化します。このモジュールは2行のコードをいれるだけでサービスに導入可能です。これを利用すればオンラインバンキングなどで認証専用ツールの配布が不要になります。(すごいっ)

■チーム名:遠距離家族/サービス名:ミマモリィ
・MashupAwards賞 受賞作品
見守り機能付き歩数計アプリ。デジタルデバイドの垣根を払いスマートコミュニケーションを実現!
平常時はただの歩数計で、歩いた情報はメールで親族に連絡されます。また、異常値(歩数が0歩)の際には自動的に家族に連絡がいきます。

■チーム名:Aemapプロジェクト/サービス名:Aemap(アエマップ)
・Skyland Ventures賞 受賞作品
固定電話へのアンケートで見込み客を発掘する、名簿化システム。音声アンケートで会える可能性の高いお宅をマップ化し、選挙候補者の支援者獲得を支援します。

■チーム名:プロジェクト センセーニ/サービス名:センセーニ電話
予約の取次を電話で行うサービス。体調悪くなったら電話するだけで最適な病院を予約します。初回利用時のみ、オペレーターにつながり症状などを聞かれ、予約します。2回目以降は自動応答で登録された病院の予約がでます。

■チーム名:ロクシオ/サービス名:Twilioを利用した観光振興支援システム
・ソフトフロント賞 受賞作品
・Zendesk賞 受賞作品
観光客向けに地元の人が電話で観光、グルメ、お土産情報を提供するシステムです。観光に来た人が電話をすると、地元のボランティアが電話で対応します。匿名でつながるので安心です。応対後は、電話が良かったか悪かったかプッシュホンで判定します。

■チーム名:afrel.pw/サービス名:Jam広告キャンペーン
・ニフティ賞 受賞作品
屋外マルチビジョンとアプリで位置情報を活かしたインタラクティブ広告キャンペーン。街頭の大型ディスプレイで放映されているCMと連動し、その場にいる人にのみクイズを行い、当選したら電話がかかってきます。電話を使う事で臨場感をあがります。