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新しくなったTwilio Edge Locationsの効果とは!?

こんにちは、Twilio事業部のkatsu.tです。 先日、KWCのお知らせでもあったように新しいSDK(Voice Android SDK 5.3 以降、Voice Client JS 1.11 以降、Voice iOS SDK 5.4 以降)からTwilio Clientのregionが廃止になり、代わりに新しくEdgeがリリースされました。 本ブログでは、Twilio Blogを元に、Edge Locationsがどのように役立つかご紹介いたします!

New Twilio Edge Locations Improve Application Performance

長年にわたり企業は、Twilioプラットフォームを利用して業務の機関部を担うアプリケーションを構築してきました。Twilioプラットフォームの成長と世界中での採用により、企業は世界中どこからでもTwilioプラットフォームを使用して、アプリケーションを構築できるようになりました。たとえば、Programmable Voice APIを使用して構築されたアプリケーションの一部は、リアルタイム性が重視されています。 APIを処理する際の待ち時間は、全体的な品質とユーザーエクスペリエンスに影響を与える可能性があります。加えて、特定のビジネスでは公衆インターネットでは追加できないセキュリティを追加する必要があります。


本日、TwilioはEdge Locationsをリリースし、地理的位置の近くでREST、WebSocket、Webhookコールバックのパフォーマンスを向上させます。

Edge Locationsはどのように役立つか?

Twilioの新しいEdge Locationsは、Programmable Voice、Programmable SMS、Notify、およびWebhookコールバックのパフォーマンスを大幅に向上させます。Twilio Edge Locationsは、ミッションクリティカルなオペレーションに必要なセキュリティ、パフォーマンス、レジリエンシーをビジネスに提供します。パフォーマンスを向上させるために、Twilioのパブリックおよびプライベートネットワーク接続を地理的に近づけます。Twilio製品は、8つのパブリックエッジロケーションと7つのプライベートエッジロケーションを通じてグローバルにアクセスできるようになりました。

企業のプライベートエッジロケーションを活用した改善点

  1. セキュリティー: ネットワークピアリングまたは仮想プライベートネットワーク(VPN)経由
  2. パフォーマンス: インターネットからトラフィックを分離
  3. レジリエンシー: ロードバランシングまたはフェイルオーバーのための冗長エントリーポイント

Edge Locationによってアプリケーションのパフォーマンスを向上

  • 音声ダイヤル、ミュート、チャットメッセージの送信など、非常にインタラクティブでリアルタイムな対話の待ち時間を短縮
  • エッジロケーション間のネットワークフェイルオーバーの柔軟性とオプションの向上。
  • パブリックインターネットを削除することにより、セキュリティ、サービス品質、および可用性を向上させます。

Edge Locationsについて

Edge Locationsでは、地域の接続レイヤーを展開しています。これは、REST、websocket、およびwebhookコールバックのリージョンのingress/egressのセットです。 Edge Locationsは、リージョンへのルーティングを最適化するだけでなく、伝送制御プロトコル(TCP)、トランスポート層セキュリティ(TLS)、認証などの重要な操作を大幅に高速化します。

エッジロケーションマップ

Edge Locationsの利用方法

アプリケーションでEdge Locationを使用するには、Twilioへの受信接続と送信接続のedgeを指定する必要があります。

APIのEdge Locationの指定

https://api.tokyo.us1.twilio.com (この例では、tokyoをEdge Locationに設定しています。)

WebhookのEdge Locationの指定

https://customer.com/foo?q=bar#e=tokyo (この例では、フラグメントe=でEdgeの場所を指定しています。)

const accountSid = 'AC90fcab1cbebe3080aaf20686503bbbfd';
const authToken = 'your_auth_token';
const client = require('twilio')(accountSid, authToken, {
    edge: 'tokyo'
});

client.calls
    .create({
        url: 'http://demo.twilio.com/docs/voice.xml',
        to: '+14155551212',
        from: '+15017122661'
    })
    .then(call => console.log(call.sid));

Edge Locationsはいつから使えますか?

Twilio Edge Locationsは、すべてのTwilioのお客様にご利用いただけます。

8つのパブリックエッジロケーション

  1. オーストラリア
  2. ブラジル
  3. アイルランド
  4. フランクフルト
  5. 日本
  6. シンガポール
  7. バージニア州アッシュバーン
  8. ユマティラ

7つのプライベートエッジロケーション

  1. フランクフルト
  2. ロンドン
  3. シンガポール
  4. 東京
  5. シドニー
  6. バージニア州アッシュバーン
  7. カリフォルニア州サンノゼ

顧客は、特定のEdge Location URLに接続するか、ヘルパーライブラリのEdge Location属性を設定することにより、コード内の特定のEdge Locationをターゲットにできます。
利用可能なすべてのEdge Locationのリストについては、ドキュメントを参照してください。

まとめ

Edge Locationsを使うことで、日本からの接続経路を地理的に近くすることができ、パフォーマンス向上が見込めます。 ぜひ、Edge Locationsは設定してサービスの運用を行いましょう!

アプリケーションエンジニア 葛 智紀
アプリケーションエンジニア 葛 智紀

前職でiOS、Androidのネイティブアプリケーション開発、AngularやLaravelを用いたウェブアプリケーション開発に従事。KDDIウェブコミュニケーションズではTwilioの最新情報の発信やTwilioを用いた地域課題解決を担当。 個人では、Google Developer Group Tokyoのオーガナイザーを務める。

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