Network Traversal

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Network Traversalは、Twilio®︎が提供するバックグラウンドインフラ(グローバルメディアリレーのフレームワーク)です。

Network Traversalの特徴

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  • グローバルでスケーラブルなSTUN

WebRTCで2拠点を繋ぐ際の最初の手順はSTUNです。
WebRTC通信では、通信の約85%がメディアフローに費やされます。Twilio®︎は、信頼性の高いSTUN lookup機能を無料かつ無制限で提供します。

  • TURNメディアリレー

Peer to Peerで接続できない場合、TwilioはTURNメディアリレーポイントを提供します。
これにより、IPマスカレード配下の環境や、業務用ファイアウォールシナリオなどに対応することができます。

  • 遅延最適化

Geo-DNS(世界8地域に分散配置したリレーポイント)によって、通信の遅延を最低限に抑えます。

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サービス提供時の手順

STUN(Session Traversal Utilities for NAT)はセッション開始時のNAT通過のためのプロトコルで、TURN (Traversal Using Relay NAT)はメディアリレーのためのプロトコルです。次の手順で提供します。

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1. パブリックIP情報を取得

NAT配下のご利用デバイスがTwilio®︎ STUNサーバーへ接続することで、NAT超え時に利用するパブリックIPアドレスとポート情報を伝達します。

2. パブリックIPの返却とリレーオプションの発行

Twilio®︎ STUNサーバーが、プライベート→パブリックIPアドレスへの変換候補をデバイスに伝達。同時に、TURNサーバーが必要な場合に備えて、メディアリレー用IPアドレスの候補も発行します。

3. ダイレクト接続テスト

デバイスはシグナリング時のSDPの中でIPアドレスとポート情報の候補を共有、メディアデータを直接接続できるか試みます。対向側はこのIPアドレスに対し、Peer to Peer接続が可能かテストを行います。

4-a. Peer to Peer接続

STUNが返した候補の中で、デバイス同士が直接接続できるようであれば、メディアデータのセッションは直接接続になります。

4-b. TURNリレー接続

デバイス同士が、シンメトリックNATやその他の理由で直接接続できない場合、SDPは TURNによるメディアリレーを行う為のIPアドレスを提示します。この時、地理的に最も近い拠点が選択されます。

Network Traversalの特徴

低遅延、優れた費用対効果、高可用性を兼ね備えたTURN/STUN機能を提供するので、開発者はアプリケーションの開発に集中できます。

  1. 標準規格に準拠

    RFC5389, 5769, 5780, 5766, 6062, 6156, 5245, 5768, 6336, 6544, 5928 に準拠した UDP, TCP, TLS, DTLSを利用します。

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  2. 優れた費用対効果

    STUNは無料で、TURNは実際に転送したデータ量による完全従量制で利用できます。無駄な費用がかかりません。

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  3. マルチテナント対応

    サブアカウントを利用して、顧客別、アプリ別に利用ログ、請求記録を取得、また利用額アラートを設定できます。

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  4. 簡単管理

    ダッシュボードからリアルタイムに利用状況を参照できます。

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  5. ログ

    サブアカウントの利用実績をログとして参照・エクスポートできます。

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  6. マルチテナント対応

    トラフィック量の制限を気にせず、必要なとき必要な分を自動的にスケールします。

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このような方にオススメ

リアルタイムコミュニケーションソリューションを開発されている方、WebRTCやソフトウェアフォンをオンプレミス環境で動かしている方は、Twilio®︎を使えばより良いものをより早く構築できます。

iceServers[] 配列の中で、Auth Token と URL を指定するだけで、WebRTC が世界どこからでも最も効率的なネットワークトラバーサルを実現します。

WebRTC開発者

iceServers[]配列の中で、Auth Token と URLを指定するだけで、WebRTCが世界どこからでも最も効率的なネットワークトラバーサルを実現します。様々なネットワーク環境やインフラを考慮する必要がなく、アプリケーション開発に集中できます。

WebRTCコードの中でメディアエンジンを構築されている方、もしくは他の手法をとっている方は、ネットワークトラバーサルを使用することで素早くアプリケーションのグローバル化が実現できます。

モバイルアプリ開発者

WebRTCコードの中でメディアエンジンを構築されている方、もしくは他の手法をとっている方は、ネットワークトラバーサルを使用することで素早くアプリケーションのグローバル化が実現できます。

Twilioを使えば、グローバル規模のインフラを構築することなく、世界中のエンドユーザーに低遅延なサービスを提供できます。

サービスプロバイダ

VoIPサービスにおいて、その地域だけでのサービス提供を前提とした設備しか有していないプロバイダは少なくありません。しかし、国際ローミングでサービスを使用したいエンドユーザーもいます。Twilioを使えば、グローバル規模のインフラを構築することなく、世界中のエンドユーザーに低遅延なサービスを提供できます。

ネットワークトラバーサルを使うことで、従業員はどこからでも、最良の通信環境を手に入れることができます。

ユニファイドコミュニケーション(UC)

UCを導入し、ワンクリックでの音声通話とビデオ通話、画面共有などを活用することで、従業員の生産性を高めることが可能です。しかし、グローバルネットワークトラバーサルオプションがないと、従業員は音声の遅延に直面します。ネットワークトラバーサルを使うことで、従業員はどこからでも、最良の通信環境を手に入れることができます。

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開発者ドキュメント

開発者の方向けにAPIリファレンスやSDKなど、Twilio®︎の開発に関する各種ドキュメントをご用意しております。Network Traversalの使い方はこちらをご参照ください

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※「Twilio®︎」はTwilio Inc. およびその関連会社の登録商標です。

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